2021年、世界を舞台に活動を続ける宮城県生まれの映画監督・堀江貴が、「生を受けた故郷のために何ができるか」を自らに問い、その解答として『リバース Tohoku 2021 〜輝く未来へ〜』プロジェクトを立ち上げた。そして最初の一歩として行ったのが、本作の制作。日本のとある平穏な地方都市を舞台に、静かに始まる物語。ありふれた日常を夜の闇が覆い隠してゆくミステリアスな展開と衝撃のラスト、そして得も言われぬ心地よい「読後感」は試写直後から大きな反響を呼び、世界各地の映画祭で絶賛、数多くの賞を獲得。ついに日本でも全国公開の運びとなった。
とある東北の、小さな街の駅のロータリー。タクシーが数台、客待ちで駐車している。タクシードライバーの遠藤(冨家ノリマサ)と竹ちゃん(谷田真吾)は、駅から出てくる帰宅客を眺め、最近タクシードライバーの間で噂になっている話をしていた。「夜遅く浜街道流してっと、若い大学生くらいの子がポツンと立ってるんだって‥‥‥」竹ちゃんの話を一笑に付す、遠藤。 竹ちゃんと別れた遠藤はひとりタクシーのハンドルを握り、閑散とした夜の住宅街を流していた。ふとライトが、人気のない深夜の県道脇に立ちタクシーを止めようと手をあげる若い女性(岩田華怜)を照らし出す。そして何もない荒廃した路上に突然現れた、小さな女の子と母親の二人連れ。3人と秘密をのせたタクシーがたどりつく先にあるものとは——。
※イオンシネマ シアタス心斎橋での上映は10/25~
© Marmalade Pictures, Inc.
G / 55分 分
映画公式サイト