『ビバ・マエストロ!指揮者ドゥダメルの挑戦』
劇場公開日: 2024/10/11(木)
2026年、ラテン系指揮者で初のニューヨーク・フィルハーモニックの音楽監督就任が決定しているグスターボ・ドゥダメル。21世紀のクラシック界に彗星のごとく登場し全世界を魅了するベネズエラの若き指揮者の栄光と苦悩そして挑戦に密着したドキュメンタリー。
そんな撮影中に起こった予想外の事態。2017年、政治的混迷を極めるベネズエラの反政府デモに参加した未来ある若き音楽家が殺害された事態を受け、ドゥダメルは現マドゥロ政権への訴えをNYタイムズ紙に展開。大統領府と対立したことで、シモン・ボリバル響とのツアーが中止にさせられ、祖国へ足を踏み入れることすらも禁じられてしまう。さらに、ベネズエラを代表する音楽教育プログラム「エル・システマ」の責任者の立場からそれまで政治的に沈黙していたドゥダメルは、世論の批判にも同時にさらされることになる。
ベネズエラで撮影ができなくなった映画製作クルーも路線変更を余儀なくされた。しかし、祖国の子供達と交わした「いつか必ずまた指揮をしに行く」という約束を守る為、ドゥダメルは世界各地でタクトで語り続ける。その最中、2018年3月24日に偉大なる恩師、「エル・システマ」創設者マエストロ・ホセ・アントニオ・アブレウが死去。その志を未来へと受け継ぐ使命を果たすべく、ドゥダメルの挑戦は続く。情熱がほとばしる各オーケストラのリハーサル風景の裏側やコンサート演奏も多数収録。『デューン/砂の惑星』でのアカデミー賞ほか幾多の音響賞の受賞歴を誇るロン・バートレットがミキサーを務めるオーケストラサウンドも必聴だ。
監督:テッド・ブラウン[2023年全米脚本家組合賞(WGA)長編ドキュメンタリー部門ノミネート]
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G / 103分 分
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