あべの歌舞伎 晴の会 謎帯一寸徳兵衛-黒田通信 vol.31ー

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第四回あべの歌舞伎 晴の会(そらのかい) 『謎帯一寸徳兵衛(なぞのおびちょっととくべえ)』が、8/2(木)に近鉄アート館で初日を迎えました。

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◎あべの歌舞伎「晴の会」とは?
上方歌舞伎塾一期生で、松嶋屋一門の片岡松十郎、片岡千壽、片岡千次郎が中心となった若手の会。今年で4年目を迎えます。
自己紹介3人
(パンフレットより)

謎帯一寸徳兵衛(なぞのおびちょっととくべえ)という、ちょっとおもしろいタイトルの作品は、昨年上演した四世鶴屋南北の「東海道四谷怪談」の原型となった作品。「謎帯…」は同じく南北による作品で、舞台は江戸ですが、大阪でおなじみ「夏祭浪花鑑」の筋書きを借り創作されたもの。なので、比較的分かりやすい展開のなかに、謎解き要素もあり、夏祭りの雰囲気や怪談要素も盛り込まれた、初心者向けにもいい作品でした。世界にすんなりと入り込めます。
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(大阪スケジュール8月号P03掲載)

【公演情報】
8/2(木)~5(日)①11:00②16:00
当日引き換え券が時間によっては出ているみたいなので、サイトをご確認くださいね。
https://kintetsuartkan.jp/soranokai2018/
ちなみに、役者さんの写真や公演情報など、晴の会のTwitterでアップされています。
あべの歌舞伎「 晴の会(そらのかい)」@kabukisoranokai(https://twitter.com/kabukisoranokai

一番心に残ったのは、「晴の会」の片岡千次郎(せんじろう)さんの活躍っぷり。舞台上ではナビゲーター、悪徳老人、一寸徳兵衛…何役もこなす大活躍! 早着替えというんですか、アート館の三面客席のあちらこちらから登場するときの汗が眩しかった…!しかも「亀屋東斎」として本作の台本改訂も担った多才っぷり。
sennjiro-
(千次郎さんのTwitterより @matsumi_2nd )

片岡松十郎(まつじゅうろう)さん演じる団七、こいつぁほんとに悪いヤツです。でも自分に酔っちゃうナルシストなところや、雷が怖いという情けないところもあり、まぁとことんツキのない男というか。ちょっと憎めないのは、やっぱ松十郎さんの所作や表情がかっこいいからですかねぇ。歌舞伎って、場面の見せ場や登場人物に注目を集めるときに見得(みえ)をきるんですが、これが思ってた以上にかっこよくて癖になりますね。団七の見得が入るたびに、こっちも息がとまりそう…表情に釘付け。

 

女方の片岡千壽(せんじゅ)さん演じるのは、団七の悪巧みの犠牲となったかわいそうな女性の役です。観客の女性は誰もが「おのれ団七ああ、ぜったい化けて出てやるぁああ」と思うことでしょう…。千壽さんはもちろん男性なんですが、恨みつらみのこわさよりも、全身からあふれる母性、母の愛に感動しました。
片岡千壽
(千壽さんのTwitterより @Senjyu_yusuke https://twitter.com/Senjyu_yusuke

私は片岡りき彌さん演じる芸者のお磯さんが好き。純粋で一途、でも芸者さんらしく、男性方のあしらいも上手で、女性にも男性にも好かれそうな人柄。結構、血みどろな場面もあるので、お磯さんが登場するとホッとさせてくれました。

大阪スケジュール8月号の特集「こども×伝統芸能」では、この公演の千秋楽翌日に毎年恒例となっている、子ども向けの歌舞伎ワークショップをご紹介しています。出演役者さん指導のもと、歌舞伎の基本的な所作を、実演を交えつつ説明してくれたり、アート館の本舞台で見得もきれちゃうという嬉しい企画です。
年齢制限も特になし。ぜひ※「謎帯一寸徳兵衛」の公演は4歳から鑑賞可能です。

8月号巻頭特集では、歌舞伎のほかに、能、文楽、落語の子ども向け公演やワークショプをご紹介しています。
おすすめですよ。
http://osakaschedule.jp/wp-content/uploads/2018/07/1808-.pdf

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