パリの若者たちを描いた群像劇『そして僕は恋をする』(1996)以来、世界の映画ファンを魅了し続けてきた名匠アルノー・デプレシャンが、マリオン・コティヤール、メルヴィル・プポーの豪華キャストで贈る姉と弟の物語。
姉アリスは有名な舞台女優。弟ルイは詩人。何が理由かは思い出せないけれど、もうずっと二人は互いを憎み合い、長らく顔も合わせていない。そんな二人が、両親の突然の事故によって、再会するのだが……。
<家族なのに>憎み合うなんて。そう思う人もいるだろうが、<家族だから>どうしても許せない、それもまた事実。誰もがどこかで思い当たる感情を、ある時は優しく、ある時はサスペンスのように、またある時はコミカルに生き生きと描く。そして物語は予想もつかない「憎しみの出口」へと向かう――。
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《PG12》