LIXILギャラリー「武田五一の建築標本 -近代を語る材料とデザイン-」の見どころは、展示する側される側の負けず劣らずの熱量でした。 -黒田通信EX vol.6ー

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こんにちは。さっそく、毎週金曜更新の目標を達成できなかった黒田です。

おかげさまで(?)、今月も無事に大阪スケジュール5月号を発行することができました。http://osakaschedule.jp/

 

さて、今日ご紹介したいのは、知る人ぞ知る、知らないと辿りつけない、だから知ってほしい「LIXILギャラリー大阪」です。

 

現在は、5月号のカルチャーページでもご紹介している企画展「武田五一の建築標本 -近代を語る材料とデザイン-」が5月23日(火)まで開催中です。

http://osakaschedule.jp/?p=7366

 

展示内容よりまずは、LIXILギャラリー大阪への行き方をご紹介します。

「グランフロント大阪」はJR大阪駅北側直結の大商業施設ですが、「タワーA」というのは「グランフロント大阪南館」の上にドーンとのっかっているオフィスタワーです。

JR大阪駅北側から南館へ入館すると、右手に「タワーA」専用入り口があります。そこからまず9階までエレベータであがり、さらに9階で左手のセクションA(11~18階)のエレベータへ乗り換えて12階「1214」号室へ。「本当にここにギャラリーが?」と不安がよぎっても諦めずに進めば必ず辿りつきます。

 

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さて、さっそく本題の企画展「武田五一の建築標本 -近代を語る材料とデザイン-」について、いつもお世話になっている担当の高橋さんにまたご案内いただきました。

(※写真は許可を得て撮影しております)

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京都帝国大学工学部建築学科の創設に関わり、関西地方の公共建築や都市計画に携わり(たとえば、大正2年の中央公会堂コンペに請われて参加したり、橋の審査員を務めたり)「関西建築界の父」とも称される、武田五一(1872-1936)。関西ではブレーンや役員としての活躍が多く、その業績があまりに多岐にわたるためか、知らない人も多いのです。

教育者としても多くの人材を世に輩出してきた、五一は、その使用目的や方法に確かな記録は残されていないものの、収集した2600を超える膨大な建築標本、資料が、京都大学に残されており、平成18年に文化財に登録されました。

今回は、武田五一と膨大なコレクションの存在にスポットライトを当てて、約100点の引手金具やタイル、ガラス、瓦などを厳選し展示しています。

小さい頃から、生物学者になりたかった五一は、まるで標本箱に蝶を並べるかのごとく、美しく、タイルやガラスの標本を国内外から取り寄せ額装し、学生たちにスケッチをさせるなどしていました。

今回の展示室も、大きな標本箱をイメージしているそうで、こういう、こだわりがLIXILギャラリークオリティ!という感じです。

 

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展示では、五一が大正~昭和期、当時の新素材を集めに集めた、人造石、セメントタイル、テラコッタ、瓦、タイル、引手金具などなど、とにかくいろんなパーツを見ることができます。なかでも、西洋に留学していた五一が注目し、日本においては課題であった「衛生の向上」のキーとなる、水栓金具と、「くらしの安全」をもたらす錠前のコレクションの割合がやたらめったら多いそうです。そのことからも、五一の膨大なコレクションが、単なる趣味でも、娯楽でもないということが分かります。もちろん好奇心が核にあったとはいえ、日本の建築のよりよい発展、人材育成が意義としてあったといえます。

黒田のどんな質問にも、愉快に分かりやすく案内いただいた高橋さんは、今の時代のように「記録」「収集」が簡単ではない時代に、これほどの物を国内外から集め、コレクションとして残した、五一の熱量に感動すると言われました。

ちなみに高橋さんのオススメは、大阪城天守閣でも保存されている、五一が特許を取得した技術「ロイロ仕上げ」のサンプルです。驚きの美しさ、かっこよさです。

展示を見て、高橋さんの解説を聞きながら、タイトルのようなことを思いました。

建築や美術の専門的なことは全く素人の黒田が、聞いた話をそのままテキストにしていますので、事実と違う点や主観・独断・偏見があるかもしれません。きっとあると思います。

詳細は公式サイトでご確認のうえ、直接ご覧になってください。芸術品のような美しい建築標本の数々は、専門知識がなくとも十分楽しめます。公式サイトはこちらhttp://www1.lixil.co.jp/gallery/exhibition/detail/d_003699.html

読んでいただきありがとうございました。それではまた来週金曜(目標)に。

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