【特集】 ニューイヤー・シネマ・パラダイス ~ミニシアター新春映画特集~

ニューイヤー・シネマ・パラダイス 大阪市内7館のミニシアターを紹介します

ミニシアター新春映画特集

ニューイヤー・シネマ・パラダイス

シネ・ヌーヴォ

シネ・ヌーヴォ20周年記念 黒木和雄映画祭

1月18日(水)に20周年を迎えるシネ・ヌーヴォ。大きな節目となるこの日を挟んで、同館にゆかりが深い黒木和雄監督の特集が組まれる。一貫して反戦の人だった黒木監督の想い引き継ぐ、新作ドキュメンタリー「映画作家 黒木和雄 非戦と自由への想い」(後藤幸一監督)も上映する。並行して、夜の時間帯は70~80年代に一世風靡した「日活ロマンポルノ」一色に染まる。園子温、白石和彌ら気鋭の監督5人によるリブート作品が2月に公開されることでも全国の新聞・雑誌で話題だ。女性ファンも増えており、支配人の山崎紀子さんにその面白さについて聞くと「主人公が女性達で、その包容力、地に足つけて生きる姿は逞しく、必ず入れないといけない濡れ場もスコンと突き抜けて明るいんです。大阪を舞台にした『一条さゆり 濡れた欲情』『㊙色情めす市場』がオススメです」とのこと。この2つの特集を並行上映する、シネ・ヌーヴォの懐の深さはすごい!

新・旧問わず国も時代も幅広い映画を上映。シネ・ヌーヴォとシネ・ヌーヴォX の2 スクリーンで1 日1 1 本上映/ 西区九条1-20-24/地下鉄九条駅6号出口または阪神なんば線2番出口からそれぞれ徒歩3分/12/31・元旦休館/☎06-6582-1416

シネ・ヌーヴォ20周年記念 黒木和雄映画祭
1月2日(月・祝)~20日(金)/戦争レクイエム四部作を含めた過去の全劇作品を上映/一般当日¥1400 ※「非戦と自由への想い」のみ¥1700

日活ロマンポルノ名作選 全19本
!12月24日(土)~/28年ぶりの新作誕生を記念して一挙上映、厳選されたクラシック作品19本/一般当日¥1400

シネマート心斎橋

アメ村の映画カルチャーを牽引するシネマート心斎橋

シネマート心斎橋といえばアジア映画、特に韓国映画の充実っぷりは定評がありファンも多い。また、ここ2~3年は、アメリカ村の中心BIG STEP 4Fに入る映画館の立地を生かした音楽映画やドキュメンタリー、サブカル映画などを夜の時間帯に積極的に上映し、界隈の若者を惹きつけている。

2017年で11周年を迎える。2スクリーンで1日9本上映中/中央区西心斎橋1-6-14ビッグステップビル4F/地下鉄心斎橋駅から徒歩約3分/元旦のみ休館/☎06-6282-0815

「地球に落ちて来た男」
1月7日(土)~13(金)1週間限定/ニコラス・ローグ監督、デヴィット・ボウイ主演/1月で1周忌を迎えるデヴィット・ボウイの全国一斉追悼上映/一般¥1800

「SAD VACATIONザ・ラストデイズ・オブ・シド&ナンシー」
1月14日(土)公開/ダニー・ガルシア監督。シド&ナンシーの最期に迫った新作ドキュメンタリー/一般¥1800

「シド・アンド・ナンシー」
1月14日(土)~/アレックス・コックス監督、ゲイリー・オールドマン主演。製作30周年記念でデジタルリマスター版をリバイバル上映。アメ村で音楽をしていたかつての若者よ、来たれ!/一般¥1800

横田さんは、ミニシアター初心者向けにシネ・ヌーヴォ山崎紀子さんとの無料トークイベント「ヨーコ&ノリコのおしゃべりミニシアター」を定期的に開催したり、スタッフブログでポッドキャストを配信したりと、ミニシアターの裾野を広げるべく活動中。聞くと会いに行きたくなりますよ。▶http://cinemartstaff.seesaa.net/コラム「ヨーコのこべや」は受付で。

テアトル梅田

梅田ミニシアターで満員御礼 「この世界の片隅に」大ヒットの理由

「この世界の片隅に」をめぐり、梅田のミニシアターに“前代未聞”が続いている。SNSなどを介した口コミの集客力、反響の広がり、リピーターの多さ、テアトル梅田の若き女性支配人・古野紀代子さんはどれをとっても異例の事態だという。本作は、戦時中に主人公・すずさん(古野さんに倣って)が広島市から呉市に嫁ぎ、終戦を迎えるまでの物語。「大きなことは起こらない、戦時下にある普通の人たちの日常生活にこだわった作品です。感想はそれぞれ、号泣
する人もいれば、そうでない人もいる、でも誰もが人に勧めたくなる、そんな作品」という。「監督の片渕須直さんが、こうの史代さんの原作漫画に惚れ込み“原作を読んで欲しいから映画を作った”と言われていました。6年かけて綿密な取材を行い、クラウドファンディングで約3000人から制作資金の一部を集め、執念で完成させた作品で、エンドロールに出資者全員の名前が流れるのも圧巻です。実は、本社の東京テアトルが配給・宣伝を手がけ、創立70周年を記念した集大成の映画でもあり、皆喜んでいます」。公開前に「このままでは人が溢れる」と、初めて同系列のシネ・リーブル梅田との2館同時上映に踏み切った。古野さんは「お客さんの入り具合を見ながら1週間前にスケジュールを決めるので、新年の上映は現時点(12月取材時)では未定ですが、来年も長く上映したい」と願う。

1990年開館。“邦画の聖地”テアトル新宿の流れを汲み、作品の傾向は邦画が多め/北区茶屋町16-7梅田ロフトB1F/阪急梅田駅茶屋町口から徒歩7分/年末年始無休/☎06-6359-1080

「この世界の片隅に」
1月の上映スケジュール未定(劇場へ要問合せ)/一般¥1800、シニア¥1100

シネ・リーブル梅田

63の未体験映画からあなただけのヒットを探せ!

梅田スカイビルに入るシネ・リーブル梅田。2014年閉館したガーデンシネマのスクリーンを受け継ぎ、3・4Fの2フロア4スクリーンを持つ、日本中見渡しても珍しい大型ミニシアターだ。豊富なラインアップが強みである当館ならではの名物企画が、特集「未体験ゾーンの映画たち2017」だ。世の中に無数に溢れる、スクリーンにかからずDVD化されて終わってしまう映画たち…そんな不遇な新作映画を1度でいいからスクリーンで観ようと始まったもので、東京・大
阪2都市開催で今年6回目。年々数が多くなり、今年は最多の63作品。「なんで劇場でかからないの?」と疑問に思うような名優が出演するラブストーリーから、B級ホラーまで、映画館で観て欲しいと思う映画ばかりを集めた。上映作品一覧▶http://aoyama-theater.jp/feature/mitaiken2017

1日10本以上の映画を上映/北区大淀中1-1-88梅田スカイビルタワーイースト3・4F/JR大阪駅・各線梅田駅から徒歩約9分/年末年始無休/☎06-6440-5930

「マザーズ・デイ」:「プリティ・ウーマン」のタッグ再び。故ゲイリー・マーシャル監督最後の傑作、ジュリア・ロバーツ出演、家族の愛と絆の物語。

「ダークレイン」:雨の中に潜む“何か”への恐怖を描くパニックホラー。シッチェス・カタロニア国際映画祭で最優秀賞受賞。

「アイ・アム・ユア・ファザー」:ダース・ベイダーのスーツアクターを演じた、デヴィッド・プラウズの人生の光と影を描いたドキュメンタリー。

特集「未体験ゾーンの映画たち2017」

1月21日(土)より順次公開/一般¥1300均一、詳細は劇場へ

プラネット・プラスワン

もう一度、映画の原点へ帰ろう
世界中の粋が集まった“傑作”の強烈パンチをくらえ!

約120年前に誕生したフィルム映画を上映する「ピアノ演奏つきサイレント映画」がプラネット・プラスワンの目玉企画だ。鑑賞方法も当時のスタイルで、スクリーンの前でサイレント映画伴奏家・鳥飼りょう氏が映像にあわせてピアノを生演奏する。字幕も映画を吟味した上でのオリジナル訳だ。富岡さんは「1985年~1927年のフィルム映画は、俳優、撮影技術、作品のインパクト、どれをとっても最高傑作、いま最も観るべき本当の“映画”です。映画好きの若い人たちにこそ観て欲しい」と言う。映画の黄金時代を代表する名作の数々を体験しに行こう!

1995年に開館以来「プラネット映画資料図書館」の所蔵する膨大な数のフィルム映画を上映/北区中崎町2-3-12パイロット・ビル2F/谷町線中崎町駅2番出口から徒歩2分/木曜定休(祝日の場合は前日水曜休館)・元旦休館/☎06-6377-0023

大阪スケジュールも設置されている「太陽ノ塔Cafe」2階が映画館だ。窓辺には目印代わりに、アナログ映写機を撤廃した映画館のリールが飾られている

「ピアノ演奏つきサイレント映画」
1月28日(土)20:30~「チャールストン」(1927)2028年未来のパリを舞台にした、巨匠ジャン・ルノワール監督の秀逸なSF。一般¥1500(20歳以下¥800)ほか多数上映

映画プロデューサーで、黒沢清監督作品の脚本も過去に手がけた。「舟を編む」の監督・石井裕也など数々の有名若手映画人を育成するCO2プロジェクト代表も務める。1/15(日)に子ども向け1分映画制作ワークショップを開催

第七藝術劇場

世界の映画作家に影響を与え続ける
1980年代の台湾映画のニューウェーブの軌跡

1980年代、台湾映画界に新しい潮流をもたらし、世界の映画史にその名を刻んだ「台湾ニューシネマ」。その足跡と後世に与えた影響を、世界の名だたる映画人たちのインタビューを通して浮き彫りにするドキュメンタリー「台湾新電影時代」を上映する。世界の映画人に加え、日本から俳優の浅野忠信や映画監督の黒沢清、是枝裕和、評論家の佐藤忠男なども登場し、当時の作品について語っている。計50人以上にインタビューを行い、映画運動の意義などを探求している作品。

内外の様々なドキュメンタリー映画を中心に番組を提供し続け、ナナゲイの通称で映画ファンに親しまれる/淀川区十三本町1-7-27サンポードシティ6F/阪急十三駅西口から徒歩5分/無休12/31レイトショー、元旦のみ休館/☎06-6302-2073

「台湾新電影時代」
1月7日(土)~1月20日(金)
※7~13日:14:20~、14~20日:16:40~(1日1回上映)
※関連上映「風櫃の少年」/一般¥1800、シニア¥1100

第七藝術劇場の松村さんにとって、2017年の最大の映画的事件は、公開後に諸事情で再上映が出来なかったエドワード・ヤン(楊徳昌)監督の「􄚃嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件」(1991年)が2017年3月に25年振りに再公開される事だ。25年前に東京で鑑賞した松村さんは「20世紀の映画の最大の収穫であり一つの到達点」と絶賛。公開前に「台湾新電影時代」を観れば「台湾ニューウェーブの歴史を知る絶好の機会となる」と期待する。

シアターセブン

あの日から15年後の「その街のこども 劇場版」、22年後も上映し続けます

1月はシアターセブンにとって、支配人の福住恵さんにとっても特別な月だ。阪神淡路大震災の発生から15年、全く異なる震災体験をした勇治(森山未來)と美夏(佐藤江梨子)の交流を描いた「その街のこども 劇場版」を、2012年から毎年1月に2週間限定で自主的に上映している。震災当時、神戸に住んでいた福住さんが、何度観てもあたたかく包まれる感覚になるという。「この映画は押しつけがましくないのがいい。だからお客さんにも毎年ここでやっている
なと思ってもらい、気が向いたら来て欲しい」と福住さん。「新作に関わらず、観たいと思っている人がいる限り積極的に上映したい」という思いが底にある。

映画イベントの拠点を作りたいと2011年4月に開館。映画上映ホールとイベントホールをもつ/淀川区十三本町1-7-27サンポードシティ5F/阪急十三駅西口から徒歩5分/無休(但し12/31、元旦休館)/☎06-4862-7733

「その街のこども 劇場版」
1月7日(土)~13日(金)14:00~、1月14日(土)~20日(金)時間未定/2010年NHKで放送されたドラマの劇場版。監督:井上剛、脚本:渡辺あや(連続テレビ小説「カーネーション」など)、音楽:大友良英/一般¥1200、シニア¥1100、1995年生まれの方¥1000

社会派作品のほかに、ホラー映画も力を入れている。開催中の4ヶ月連続のホラーナイト「ホラーマニアックス1 0 」、1 月1 4 日( 土)19:00~は「世にも怪奇な物語」(エドガー・アラン・ポー原作オムニバス)もオススメ。

関連記事

最新号のデジタルブック

オススメコンテンツ

  1. 映画・シネマ・ミニシアター

    -2017年11月の映画- 大阪で上映される今月のロードショー

    [注目映画]シンクロナイズドモンスター 11月3日~ アン・ハサウェイ主演・製作総指揮、…
  2. 2017年1月に開催されているマルシェ

    -2017年11月のマルシェ-

    大阪マルシェ ほんまもん (淀屋橋odona) 毎週水曜14:00~19:00 概ね近…

黒田通信

  1. kuroda2
    2017年7月11日(火)、九条の映画館シネ・ヌーヴォに、俳優・仲代達矢さんが緊急来館され、舞台挨拶…

大阪の天気予報

ページ上部へ戻る